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映画「戦争より愛のカンケイ」
原題:Le nom des gens/人の名前
制作:フランス
公開:2010年
監督: ミシェル・ルクレルク
出演:ジャック・ガンブラン サラ・フォレスティエ ジヌディーヌ・スアレムキャロル・フランク ミシェル・モレッティ ジャック・ブーデ
天衣無縫(笑)で過激なまでに自由な心を持ったバイアと、典型的な生真面目中年男アルチュールが繰り広げる型破りでエロティックなロマンス。
アルチュール・マルタンは、フランスに同姓同名が1万以上という、ごく平凡な名前を持った生真面目な40代の鳥類学者。名前を言うと必ず同じ「あの家電メーカーの?」と聞かれることにうんざりしているアルチュール。
逆に、珍しい名前を持つ、自由奔放な娘バイア・ベンマームード。元ヒッピーのフランス人母とアルジェリア移民の父を持つ。
バイアは日々、様々な男性とセックスをする。しかし彼女のセックスの目的は快楽ではない。右翼や保守派の男(=ファシスト)と次々に寝て彼らを転向させることだ。バヤにとっては典型的な保守派男であるアルチュールも彼女の標的に。だが、あらゆる点で真逆の2人がホンモノの恋に落ち、各々の名前に隠された秘密も明らかになっていく……。
フランスで平凡な名前のアルチュール・マルタン。
しかし彼は生粋のフランス人ではない。母はギリシャ系ユダヤ人。両親(アルチュールの祖父母)をアウシュヴィッツ収容所で亡くしており、母はマルタンという苗字の生粋のフランス人と結婚し、ユダヤ人であることを隠している。
家族もそのことに触れないし、話題にすることは禁忌だと思っており祖父母についてはタクシー運転手で生計を立てており、アウシュヴィッツで死んだ、ということしかアルチュールは知らなかった。
フランスではとっても珍しい名前のバイア・ベンマフムード。彼女の名前はフランスではたった一人。
彼女の父はアルジェリア人で絵を描くのが好きで才能があるのだが、フランス人じゃないから芸術家にはなれないと修理の仕事に就いている。母は人種問題に取り組む社会活動に熱心なフランス人。
バイアは生粋のフランス人に見えるが、アルジェリアの血を誇りにしており、不法滞在者と結婚し市民権を得る手助けをしたり、ファシストと思われる男性を色仕掛で思想転向させる活動をする、奔放でチャーミングな女の子。
バイアは、ひとつのことにしか集中できないというか、ずんずん歩いて行ってしまう性格。
アルチュールとパスタを食べようかと買い物に出て、一個商品を入れ忘れたから「レジで待ってて!」と離れた瞬間知り合いに会い「パーティに来ないか?」と言われそのままに家に帰ってパーティへいく準備をしてしまったりwwパーティへ行く準備をする着替えの途中で電話がかかってきて「今会えないか?」と言われて電話片手にカバンをもって着替えの途中なのにそのまま地下鉄まですっぽんぽんで歩いて行ったり…wwwwwwwwwあたま弱い子w
面白かったです。こういう笑いのツボがフランス映画は面白いし、「人種差別」など政治的要素たっぷりの重い話題のはずなのに、楽しく見られるフランス映画ですね。
おすすめします!!!
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