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since:20.Sep.2008. 雑食趣味のA型オンナが書きなぐる、A型の片鱗も見せないBLOG
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2011 / 02 / 08 Tue. 04:33 ●○●
原題:クロエ(くろえ)
公開年:2001年
制作:日本
上映時間:111分


監督:利重剛
主演:永瀬正敏, ともさかりえ

肺の中につぼみができてしまう不思議な奇病にかかったクロエ。
人の体の中はほかの生物にとっても案外心地が良い環境だったりします。
免疫があるので人の体にカビが生えたり芽が生えたりはしないけれど、逆を言えば免疫が無ければ生えてしまう可能性は充分にあるわけで…

ともさかりえのあの優しい微笑みが似合う作品です~
最後はちょっぴり淋しくて暗いけれど。

花いっぱい、日差しいっぱいのお部屋の映像はきれいですね。


あらすじ;
高太郎は、プラネタリウムで解説員をしている。
星に囲まれ、穏やかな時間を過ごしていたある日、運命的な恋におちた。
相手は叔母の絵画展に義理で出席していた、繊細な雰囲気を持つクロエ。
まもなく、2人はお互いをこの世で一番分かりあえる相手だと感じる。高太郎の親友、英助や英助の恋人の日出美、大勢の友人たちの祝福を受けながら、行きつけのパブでささやかな結婚式を挙げた。
幸せの絶頂にいる高太郎は“みんなにも幸せになってもらいたい”と願い、英助に自分の貯金を借金の清算に使って欲しいと申し出る。しかし、英助は生活の立て直しを誓う一方で、崇拝するカリスマアーティスト・キタノの作品に次々とお金をつぎ込んでしまう。

ある日、クロエは散歩の途中に突然意識を失い、診察の結果、右肺に“花の蕾”のようなものが発生し、それが肺を圧迫していることがわかる。結局、手術で摘出されたのは、可憐な睡蓮の蕾。クロエはその蕾に魅了され、家の窓辺に飾った。ところが、回復したようにみえた喜びもっかの間、もう片方の肺にも蕾が芽吹いていた。片方の肺が衰弱しているため、もう手術はできない。クロエは蕾を体に宿したまま自宅で闘病生活を始める。

そんな中、日出美がお見舞いにくれた花束がきっかけで、高太郎は偶然あることを発見する。他の花を近づけると睡蓮の蕾が萎縮して成長が止まるのだ。「部屋中を花で埋め尽くしたら、もしかしたら病気が治るかもしれない」と、高太郎は来る日も来る日も新鮮な花を買い続けた。
しかし、高太郎は些細なことでプラネタリウムをクビになってしまった。収入がなくなった高太郎は花を買うため、次第に危険な仕事にも手を染めるようになる。悩んだ末、以前英助に渡した貯金を一時的に返して欲しいと頼む高太郎。しかし、彼は以前にも増してキタノに傾倒しており、既にお金を使い果たしていた。

花を買うお金が尽きた時、クロエの命もなくなる…クロエを苦しめているものが花なら、クロエを救うことが出来るのも花…そんなジレンマや現実から逃れるように、がむしゃらに働き続ける高太郎。
皮肉なことに高太郎が働けば働くほど、2人だけの時間が失われ、「ただそばにいてもらいたい」というクロエのささやかな願いも空しく、次第に2人の気持ちに微妙なずれが生じるようになる。そんな不安な気持ちを象徴するように2人の部屋はだんだん小さくなっていく。空は見えなくなってゆき、窓から射し込む光は届かなくなり、暖かさまでもが消えてゆく。

一方英助は、キタノの作品を手元に増やしていく満足感と同時に襲ってくる自己嫌悪や挫折感に苦悩し、行方をくらませていたが、ついに借金をしていた知人に刺し殺されてしまう。
「英助を苦しめているキタノさえいなくなれば…」思いつめた日出美はキタノの元へと向かう。英助が殺されたとは知らずに…。

花屋のラジオから流れてくるキタノの死を告げるニュースを聞いた高太郎は、不安でたまらなくなりクロエの元へ走り出した。「怖かったよ」と部屋に入った彼を、クロエは優しく抱きしめる。愛し愛されて生きていたいのに、うまくいかない…まるで金属が錆びてゆくようにいつのまにか彼らを取り巻く環境は変化していた。
「睡蓮って咲く時に音がするのよ」と、無邪気に話していたクロエ。

彼女の胸に、美しい「睡蓮」の花が咲こうとしていた…。
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